精神科看護師の給料はいくら?【現役ナースが給与明細を公開】


「精神科に転職したら、給料は下がるのかな」

そう気になっている方に向けて、この記事を書きます。

私は急性期病院から精神科病院に転職した現役の精神科看護師です。実際の給与をもとに、正直にお伝えします。

あくまでも私が勤務している病院の場合です。病院によって待遇は大きく異なりますので、参考程度にご覧ください。


私の給与をざっくり公開します

現在の給与の内訳はこうです。

項目金額
基本給約20万円台前半
職務手当約25,000円
家族手当約6,000円
住宅手当約29,500円
ベースアップ手当約8,000円
夜勤手当約57,000円(準夜3回×5,000円+深夜6回×7,000円)
支給合計約35万円台
手取り(夜勤あり)約27万円

夜勤がない月は、手取りが約21〜22万円になります。夜勤手当が収入に大きく影響することが分かります。

  • 賞与:年間約4.8ヶ月分(年間約100万円)
  • 年収:約487万円

前職(急性期病院)と比較してみた

転職前の急性期病院と比較するとこうなります。

項目前職(急性期)現職(精神科)
年収約487万円約488万円
基本給約23万円台約20万円台前半
賞与約3.5ヶ月約4.8ヶ月

年収はほぼ同水準です。基本給は下がりましたが、賞与や各種手当で補填されています。

転職するとき、給与明細を持参して面接に臨みました。基本給の交渉は難しかったですが、手当を含めたトータルで見ると前職とほぼ変わらないことが分かりました。

給与は「基本給だけ」で判断しないことが大切です。手当・賞与・福利厚生を含めたトータルで比較することをおすすめします。


精神科看護師の給料は低いのか?【正直に答える】

「精神科は給料が低い」とよく言われます。実際のところはどうでしょうか。

私の場合、今のところ「低い」とは言い切れません。前職の急性期病院とほぼ同水準の年収を維持できています。

ただし、正直に言うと気になる点もあります。

基本給と昇給が抑えられている点です。

基本給が低いということは、基本給をベースに計算される賞与も抑えられます。また、昇給幅も小さくなりがちです。長い目で見ると、急性期病院と比べて生涯賃金に差が出てくる可能性があります。

看護職の就職ガイドブックを参照すると、精神科病院の給与水準は他科と比べて低めの傾向が見られます。

ただし、これはあくまで民間の精神科病院の場合です。県立・公立の精神科病院では、公務員に準じた給与・福利厚生が整っているケースがあります。一概に「精神科は給料が低い」とは言えません。病院の種別(公立か民間か)によっても大きく異なります。


給料以外の待遇【精神科に転職してよかったこと】

給料だけが待遇ではありません。精神科に転職して、給料以外の面で大きく変わったことがあります。

ほぼ定時で帰れるようになった

これが一番大きな変化です。急性期病院では残業が当たり前でした。今の職場では、ほぼ定時に帰れます。

残業・前残業・サービス残業がない

始業前に早出して準備をする「前残業」も、帰宅後に記録をつける「サービス残業」もありません。

休みが取りやすい

急性期と比べて、休みの申請が通りやすいと感じています。

一方で、福利厚生は前職の方が良かった部分もあります

前職の病院では、診察代や薬代が無料でした。今の職場にはその制度がないため、この点は待遇が下がったと感じています。

福利厚生も含めたトータルで考えることが大切です。


精神科の給料をもっと上げたいなら

精神科で収入を上げるためにできることはあります。

夜勤回数を調整する

夜勤手当は収入に直結します。私の場合、通常は月8回程度の夜勤で約57,000円前後の夜勤手当がついています。ただし看護師の夜勤には、病棟全体の平均夜勤時間を月72時間以内に抑える「72時間ルール」があります。日本看護協会も3交代制では月8回以内を推奨しています。無制限に増やせるわけではありませんが、病院や状況によって調整できる余地はあります。

他科への転職という選択肢

看護師の良いところは、転職がしやすいことです。「もっと給料の高い病院で働きたい」と思ったとき、他科への転職という手段があります。精神科での経験は、次の転職でも十分に評価されます。


まとめ

  • 精神科看護師の給料は、病院によって大きく異なる
  • 私の場合、前職(急性期)とほぼ同水準の年収を維持できている
  • 基本給は下がったが、手当・賞与で補填されている
  • 基本給・昇給が抑えられるため、長期的には生涯賃金に差が出る可能性がある
  • 公立・県立の精神科病院では待遇が良いケースもある
  • 給料だけでなく、残業・休日・福利厚生を含めたトータルで判断することが大切
  • 転職という選択肢は、いつでも持っておいていい

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