看護学校は何歳まで入れる?40歳で臨床デビューした私が答えます


「もう年齢的に遅いかな」と思っていませんか?

看護師を目指したい気持ちはある。でも、今さら学校に入って、若い子たちとうまくやっていけるだろうか。勉強についていけるだろうか。そんな不安で、一歩が踏み出せない方は多いと思います。

私自身は、准看護師学校に36歳で入学し、正看護師学校を38歳で卒業、40歳で臨床デビューしました。その前には、30歳前に介護福祉士の養成校にも通っています。

社会人として複数の学校を経験してきた立場から、年齢の不安について正直にお伝えします。

何歳まで入学できるか、という問いへの答え

結論から言います。

看護学校に「年齢制限」を設けている学校は、ほとんどありません。准看護師学校・正看護師学校ともに、40代・50代で入学する方は珍しくないのが現実です。

私の経験で言えば、准看護師学校では上は50歳前の方もいました。正看護師学校(准看護師資格を持つ方が通う2年課程)でも、40代の男性が同級生にいました。

「何歳まで入れますか?」という問いへの答えは、「入学できる年齢の上限より、入学してからどう過ごすかの方がはるかに大事」ということです。

年齢を意識しすぎると、かえって浮いてしまう

私が介護福祉士の養成校に通っていたとき、こんなことがありました。

50代の女性の同級生がいました。入学当初から「こんなおばさんが若い人たちとうまくやっていけるかしら」と気にしていました。その不安は本物だったと思います。しかし、その意識が強すぎたのか、若い同級生たちとの距離がなかなか縮まらず、最終的に退学してしまいました。

同じ学校に、私より年上の男性もいました。年配であることを強く意識するあまり、逆に若い人たちの輪に入れない雰囲気になっていました。意識すればするほど、壁ができてしまっていたように見えました。

一方、正看護師学校の40代の男性は、うまく溶け込んでいました。准看護師学校ですでに若い人たちとの学校生活を経験していたこともあり、自然体で接することができていたのだと思います。クラス全体として和気あいあいとしていて、いいクラスでした。

年齢がうまくいくかどうかを決めるのではありません。年齢を意識しすぎるかどうかが、学校生活の充実度を分けると、私は感じています。

「お父さん・お母さん的な存在」になれることもある

私自身は、学校での人間関係で年齢的に苦労したという記憶はあまりありません。

若い同級生たちとも普通に話せていましたし、親子ほど年が離れた子たちとも、自然に接することができていました。むしろ年が離れているからこそ、変に意識せずに済んでいた部分があったかもしれません。

社会人として学校に入ると、「お父さん・お母さん的な役割」を自然と担うことがあります。これは悪いことではなく、クラスの安定につながることもあります。

ただ、注意が必要な点もあります。

正看護師学校の同級生に、非常に真面目で几帳面な40代の男性がいました。勉強はよくできる方でしたが、若い同級生がふざけると必ず注意する、という場面がありました。「同じ学生」という立場でありながら、上から目線で指導的に関わる場面が目立ち、あまり好かれてはいませんでした。

年齢が上であることは、学校の中では「経験値」ではありません。同じ学生として、謙虚に学ぶ姿勢が、周りとの関係を良くする一番の近道です。

実習に行けば、年齢はさらに関係なくなる

看護学校での生活で、実習は大きな比重を占めます。

実習現場では、勉強の忙しさと緊張感で、年齢のことを気にしている余裕はなくなります。「あなたは何歳ですか」と聞かれることは、ほとんどありません。

ただ、一点だけ覚悟しておいた方がいいことがあります。

実習指導をしてくれる看護師さんや、場合によっては先生よりも、自分の方が年上になることがあります。そのとき、居心地の悪さを感じることはあるかもしれません。

でも、考えてみてください。あなたは看護師になるために、その場で学んでいます。年齢は関係ありません。わからないことがあれば、年下の指導者からも素直に教わる。「学ばせていただいている」という姿勢で臨めば、それは必ず相手に伝わります。

私自身、看護師になってから実習生を受け入れる側になったことがあります。年配の実習生が来たとき、年齢よりもその人のやる気や謙虚さの方が、ずっと印象に残りました。真剣に学ぼうとしている姿は、年齢に関係なく、見ている側に必ず伝わるものです。

就職してからも、年下の先輩は必ずいる

看護師として就職すると、自分よりも年下の先輩看護師が必ずいます。

これは、社会人から看護師になった人にとって、最初は戸惑う場面かもしれません。しかし、学校での経験がそのまま生きてきます。年齢に関係なく、相手から学ぶ姿勢を持てるかどうか。それが、職場での人間関係にも直結します。

学校時代に年下の同級生と自然に関われた人は、就職後も年下の先輩と自然に関わることができます。学校生活は、その練習の場でもあります。

まとめ:他人は年齢よりも、あなたのやる気を見ている

年齢が気になって看護学校への進学を迷っている方に、最後に伝えたいことがあります。

入学してしまえば、勉強の忙しさで年齢のことを気にしている暇はなくなります。実習に出れば、さらに関係なくなります。

自分が考えているほど、周りはあなたの年齢を気にしていません。気になるのは、あなたのやる気です。

年齢を言い訳にせず、「学ばせてもらう」という謙虚な姿勢で飛び込んでみてください。あっという間に学生時代は終わります。そしてその経験は、必ずあなたの看護師としての土台になります。

私は40歳で臨床デビューしました。遠回りだったかもしれません。でも、その遠回りがあったから書けることがあります。迷っているあなたの背中を、少しでも押せたなら嬉しいです。


給与・年齢などの情報はあくまで私個人のケースです。学校により異なりますので、各校の募集要項を必ずご確認ください。