看護学校で友達はできる?社会人入学した現役看護師が答えます


「看護学校に入学したいけど、友達できるかな…」

そんな不安を持っていませんか?

社会人入学となると、年齢も経歴もバラバラなクラスメートと、うまくやっていけるのか。特に30代・40代での入学を考えている人は、不安に思うのは当然です。

結論から言います。友達は、できます。

ただし、「友達を作ろう」と力むより、もっと自然なプロセスで関係は生まれます。

私は介護福祉士から看護師を目指し、准看護師学校・正看護師学校の両方を経験しました。社会人になってから、学校を3つも行くとは思いませんでしたが笑。入学前は「友達を作りに行く場ではない」とドライに考えていた私が、実際どんな人間関係を築いたのか。リアルをお伝えします。

結論:友達より”仲間”ができます

正直に言うと、私は入学前、友達を作ることにあまり期待していませんでした。

看護師になるために学びに行く。それが目的であって、友達を作りに行く場ではない。そうドライに割り切っていました。

でも実際は、逆の結果になりました。

なれ合いではなく、ともに学び、苦労を乗り越えた仲間ができました。今でも行き来のある友人もいます。社会人になってから、こういう関係が築けるとは思っていませんでした。

「友達ができるか」より「仲間ができるか」と問い直してみると、答えは変わってきます。

准看護師学校での人間関係リアル

最初は緊張、でも自然に話すようになった

入学当初は、やはり緊張しました。クラスには幅広い年代の同級生がいました。

最初に仲良くなったのは、年齢が近い男性の同級生です。授業でわからないことを教え合うところから、自然と距離が縮まりました。

自分より年上の女性の同級生とも仲良くなりました。共通の趣味があったり、明るいキャラクター同士が自然と引き寄せられた感じです。特に意識して「仲良くなろう」と思ったわけではなく、世間話をしているうちに、気づいたら仲良くなっていました。

介護経験が思わぬ形で活きた

30代男性の私にとって、10代の女性同級生とは最も距離があるかと思っていました。

ところが、介護の現場で身についた技術が演習で役に立ち、頼られる場面が出てきました。「教えてもらえますか?」という一言から、自然にコミュニケーションが生まれていきました。

看護学校では、演習・実習・グループワーク・課題と、否が応でも同級生と話す機会があります。「話さなければいけない場面」が自然なきっかけを作ってくれます。

共通の目的が仲間意識を生む

普通の中学・高校と違うのは、全員が「准看護師の資格を取る」という明確な目的を持って集まっている点です。

この共通の目的が、仲間意識を生みやすくします。

特に実習は全員が緊張します。普段はあまり話さない同級生とも、実習を通じて助け合ううちに、「意外といいやつだな」と思う瞬間が生まれます。実習後に打ち上げで飲みに行くこともありました。

実習で人間関係が崩れることもある

一方で、苦い経験もお伝えします。

准看護師学校の実習で、私を含む3人チームで臨んだときのことです。残り2人の女性同級生が、実習を進めるうちに意見が合わなくなり、次第に反目するようになりました。

先生が介入してくれましたが、関係は修復できず、2人のやり取りはすべて私を介してという状況になりました。あれはかなりしんどかったです。

実習という極度に緊張を強いられる環境では、人間関係のひずみが思わぬ方向に拡大することがあります。社会人同士なので、先生も強くは言えない。難しさを感じた経験でした。

人が集まれば、相性の良し悪しは必ず生じます。それは看護学校だからではなく、職場でも、どこでも同じことです。

正看護師学校での人間関係リアル

知った顔がいる安心感

准看護師学校から正看護師学校へは、同級生のうち5人がそのまま一緒に進学しました。私以外はみんな女性でしたが、気心の知れた仲間がいるのは心強いものです。

正看護師学校でも最初は全員が仲良し、というわけではありませんでした。最初のうちは、その5人でお弁当を一緒に食べていました。

学校行事が仲良くなるきっかけになる

正看護師学校には、泊まり込みのオリエンテーリングがありました。こういった行事が設けられている学校では、入学早々に仲良くなるきっかけが生まれます。

文化祭もありました。学校のホームページを見ると、どんな行事があるかイメージしやすいので、入学前に確認しておくのもよいと思います。

子供の誕生をクラス全員が祝ってくれた

正看護師学校在学中に、子供が生まれました。

クラスのみんなからお祝いをもらいました。ひとり親の同級生2人からは、お下がりの服やおもちゃをいただきました。買えばかなりの価格になるものばかりで、本当に助かりました。

初めての子供で不安なことも多かったのですが、育児経験のある同級生にいろいろ聞けたことが、大きな心の支えになりました。私はその分、勉強や実習でサポートできる場面ではサポートしました。

その同級生の一人が卒業式で答辞を読む役に選ばれたときは、本当にうれしく、話を聞きながら自然と涙が出ました。

災害で被災した同級生をみんなで助けた

学生時代、大きな災害がありました。同級生の家も被災し、教科書や学用品がすべて使い物にならなくなりました。

私を含む何人かのクラスメートで、片付けを手伝いに行ったり、物資を届けたりしました。

こういう経験が、単なるクラスメートの関係を超えた絆になります。看護学校では、ともに苦労を乗り越えることで醸成される人間関係があります。

看護学校で馴染みやすい人・孤立しがちな人

経験から感じた、率直な傾向をお伝えします。

馴染みやすい人

✓ 自分の年齢を必要以上に意識しない ✓ 自然体でいられる ✓ 困っている同級生がいれば助けようとする ✓ 面倒見がよく、年下から頼られる

年配であっても、自然体で接して困っている人に手を差し伸べられる人は、年齢に関係なく近づきやすい存在になります。

孤立しがちな人

✓ 年上風を吹かせる ✓ 自分の考えを押し付ける ✓ 空気を読まずに強引に輪に入ろうとする ✓ 自分勝手で融通が利かない ✓ 「こうあるべきだ」という価値観を周囲に求める

社会人入学で孤立しがちな人に共通するのは、「年上である自分」を意識しすぎていることです。看護学校では、年齢より「同じ目標を持つ仲間」という意識の方が、人間関係をうまく築く上で大切だと感じています。

社会人で看護学校に入ることを不安に思うあなたへ

最後に、少し直接的にお伝えします。

ご自分の学生時代を思い出してください。クラスに何人か、話をする人はいたはずです。看護学校でも、最低限の関係は築けます。心配いりません。

中高生のころは、友人がいないことに引け目を感じたかもしれません。でも、あなたはもう大人です。「人は人、自分は自分。でも仲良くできる人ができたらいいな」くらいのスタンスで十分です。

あえて「友達」という言葉を使わなかったことに、気づきましたか?

人間同士なので、衝突や反目が生じることもあります。でもそれは看護学校だからではなく、職場でも、どこでも存在するものです。

学校生活は期間限定です。気にしすぎることはありません。

私自身、どちらかというと奥手で、友人が多い方ではありません。それでも、大人になってから本当の意味で信頼できる仲間ができました。

この記事を読んで、少しでも不安が和らいだなら幸いです。ぜひ、学生生活をエンジョイしてください。大人になってからの学生生活は、なかなかできない経験ですよ。


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